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天空の蜂 : スタッフ・キャストの思いが感じられる作品2015年09月14日 20:23

天空の蜂
 今年は、例年と違い秋らしい9月となっております。8月には考えられなかった仕事終わりの映画館通い、良い季節となりました。では、そんな涼やかな日に観た作品はこちらになります。
【題名】
天空の蜂

【製作年】
2015年

【製作国】
日本

【鑑賞手段】
映画館

【おすすめ度】
超おすすめ!!

【あらすじ】
 1995年8月8日、全長34メートル・総重量25トンを誇る自衛隊用超巨大ヘリ『ビッグB』が遠隔操縦によりハイジャックされ、原子力発電所『新陽』の上空で静止。『天空の蜂』を名乗る犯人は全ての原発の破棄を要求、さもなくば爆発物を大量に積んだヘリを『新陽』に墜落させると訴える。ヘリの燃料が尽きるまではわずか8時間。『ビッグB』の機内には子供が取り残されており、その父で『ビッグB』開発に携わったヘリ設計士・湯原(江口洋介)と原子力発電所設計士・三島(本木雅弘)は子供の救出と日本が消滅しかねないこの恐るべき危機を打開するために奔走する。
あらすじの続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「天空の蜂」は、東野圭吾が95年に発表し、ロングセラーとなっている同名小説を映画化した作品です。全長34メートル・総重量25トンを誇る自衛隊用超巨大ヘリ『ビッグB』の開発者である湯原役には、「るろうに剣心 伝説の最期編」の江口洋介。原子力発電所設計士の三島役には、「おくりびと」の本木雅弘。本事件の実行犯である雑賀役には、「ルパン三世」の綾野剛。監督は、「トリック劇場版 ラストステージ」の堤幸彦。

 原発マネー、恐ろしいですよね。福島第一原発の放射能流出が未だにコントロールできない中で、原発が再稼働され始めました。私は、共産党が唱えている「即停止」には反対です。新規の原発は造らず、原発が生む雇用も考えながら、緩やかになくしていくべきと考えております。でも、そんなことは原発マネーに群がるクソ共が許さないでしょうね。ちなみに本作は、エネルギーの多様化・二酸化炭素排出量の削減といった耳障りの良い言葉を並べ原発政策を推し進めるクソ共を批判するだけでなく、無責任な原発反対派や多くの無関心な国民に対して強烈な批判を込めた作品となっておりました。でも、本作が凄いのは、こういった重いテーマを描きながらも極上のエンターテイメントとして仕上げているところなのです。

 とにかく、あらすじが逸品でした。最初のクライマックスといえる少年の救出シーンで観客の涙を誘い、終盤の大どんでん返しで観客をびっくりさせる、原作の素材の良さだけでなく脚本の楠野一郎氏の力量の高さを感じさせるものでした。映画で一番重要なのは脚本である、このことを改めて認識させられました。

 演出も、ぴか一でした。作品全体を支配する、ピーンと張り詰めた緊張感。これは、終始徹底されていました。また、肝心のアクションシーンもハリウッド作品のような派手さはないものの、リアリティーを感じさせると同時に観る者を熱くさせる素晴らしいデキでした。もう、キレッキレですよ、堤幸彦監督。

 そして、演者の演技も素晴らしかった。W主演といってよい江口洋介と本木雅弘、迫真の演技だったなぁ。他の方も、皆さん上手い方ばかりで、日本映画には珍しい完璧な人選といえる陣容でした。ぶっちゃけ、東出昌大みたいな棒読み太郎くんがいれば、作品自体が台無しになっちゃいますからね。でも、個人的にびっくりしたのは仲間由紀恵の断髪シーン。この映画が、特別な作品であると鈍感な私でも理解できるものでした。

 このように「天空の蜂」は、スタッフ・キャストが完璧な仕事をしたサスペンス・アクションの逸品となっております。作品の扱うテーマといい、スタッフ・キャストの熱い思いを感じられたのは私だけではないと思います。では、本日はこの辺で ほな(´ω`)ノ 。


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_ 佐藤秀の徒然幻視録 - 2015年09月14日 20:35

公式サイト。東野圭吾原作、堤幸彦監督。江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、國村隼、柄本明、石橋蓮司、佐藤二朗、向井理、光石研、竹中直人、やべきょうすけ、手塚とおる ...

_ 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜 - 2015年09月14日 21:32

評価:★★★【3点】(11)

原作を読破した同僚の強い勧めで映画を観ることに。

_ Break Time - 2015年09月14日 21:47

今朝は、曇り空でしたが・・・・

_ あーうぃ だにぇっと - 2015年09月14日 21:49

天空の蜂@松竹試写室

_ 新・辛口映画館 - 2015年09月14日 23:08

 映画.comさん主催「ハリウッド大作ファン限定独占試写会」に参加した。客席は満席。

_ パピとママ映画のblog - 2015年09月15日 18:59

人気作家・東野圭吾が原子力発電所を題材に1995年に発表した傑作小説を、堤幸彦監督が映画化した社会派サスペンス。最新鋭の大型ヘリを手に入れたテロリストが、日本全国の原発の停止を求め稼働中の原発上空でホバリングさせるテロ事件を描く。困難な直面に立ち向かうヘリ...

_ 象のロケット - 2015年09月17日 17:19

1995年8月8日。 最新鋭の超巨大ヘリ“ビッグB”が遠隔操縦によって突然動き出し、子供を一人乗せたまま福井県にある原子力発電所“新陽”の真上に静止した。 犯人は“天空の蜂”と名乗り、「全国すべての原発の破棄」を要求。 「従わなければ、大量の爆発物を搭載したヘリを原子炉に墜落させる。」と宣言する…。 クライム・サスペンス。 ≪巨大ヘリが原子炉に墜落するまで、あと8時間。≫ 

_ とりあえず、コメントです - 2015年09月20日 09:59

20年前に発表された東野圭吾著の同名小説を堤幸彦監督が映画化した作品です。 原作は未読だったので、どんな物語なのだろうと気になっていました。 社会の理不尽さに人生を狂わせた男たちの姿や、原発に関わる人々の複雑な想いと共に、 人としての家族への強い愛を感じるような作品でした。

_ FREE TIME - 2015年09月22日 18:53

映画「天空の蜂」を鑑賞しました。

_ ★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★ - 2015年09月22日 22:48

2015/09/12公開 日本 139分監督:堤幸彦出演:江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、國村隼、柄本明、光石研、佐藤二朗
絶対、守り抜く――

Story:1995年夏、愛知県の錦重工業小牧工場から防衛庁へ納品する最新の設備を搭載したヘリコプターが、正体不明の人物によ...

_ オールマイティにコメンテート - 2015年09月23日 12:30

「天空の蜂」は1995年を舞台に当時の最新自衛隊ヘリがテロリストに奪われて原発の上空で大量の爆薬を積んだ自衛隊ヘリが子供を人質に全原発の停止及び破棄を突き付けてくるが ...

_ 映画のブログ - 2015年09月27日 14:28

 素晴らしい!
 あまりの面白さに度肝を抜かれた。原発、軍需産業、自衛隊の災害派遣等、タイムリーな題材の濃縮に驚かされる。
 『天空の蜂』が公開されたのは2015年9月12日。前々日に栃木・茨城・宮城を襲った大雨と鬼怒川の堤防決壊に日本中が衝撃を受けたときだった。
 タイムリーなだけに、ちゃちな作りの映画なら観客に見透かされてしまう。なにしろ観客は、映画公開の前日、前々日に自衛隊のヘリ...

_ 映画的・絵画的・音楽的 - 2015年10月02日 06:57

 『天空の蜂』を新宿ピカデリーで見ました。

(1)東野圭吾氏の原作の映画化ということで映画館に行ってきました。

 本作(注1)の冒頭は、1995年8月8日午前7時21分。
 錦重工業小牧工場で開かれる「ビッグB」納入式典に参加するために、湯原(江口洋介)とその妻・篤...

_ だらだら無気力ブログ! - 2015年11月04日 23:38

意外に見応えあって面白かった。

_ 必見!ミスターシネマの最新映画ネタバレ・批評レビュー! - 2015年11月06日 03:27

[天空の蜂] ブログ村キーワード ↓ワンクリックの応援お願いします↓ おみくじ評価:大吉 2015年31本目(30作品)です。 【あらすじ】 1995年8月8日。愛知県の錦重工業小牧工場から防衛庁へ納品する新型ヘリコプター、通称ビッグBが何者かに奪われ、やがて遠隔操作…

_ いやいやえん - 2016年02月07日 09:12

【概略】
最新鋭の超巨大ヘリ“ビッグB”を遠隔操作したテロが発生。犯人の要求は“日本全土の原発の破棄”。ヘリ設計士と原発設計士が、日本消失の危機を止めるべく奔走する。
アクションサスペンス



序盤から大人がビッグBと原子炉のことでワイワイやってるんですが、何言ってるかさっぱりわからない。。。。阿呆な私。小難しいんだもん。
息子がモールス信号でずっと話しかけていたというくだりあたりからようやく話に入り込めました^;
高彦がすげーわ。クレーン操作とか、頭いい子だわ。おしっこ漏らしちゃっても仕方ないよこれ。大人でも漏らすよ。
三島と湯原、二人の男たちの信念。
原発問題はなあ…難しいからなあ…。
綾野剛の役どころはおとり、でした。
蜂に例えられて物語は進んでくんですが、それがくさめの台詞なのな。「お前も蜂になれ」とか。助けられなかった息子を受け止めるような形で迎えるビックBの三島のポーズとか。
高彦がやがて自衛隊ヘリの操縦士になり、福島のボランティアに参加していて父と無言でモールス信号で「ここにある」と通じ合っているラストシーンは良かったです。
でも正直言って子供シーン以降は、失速していっていまひとつに感じました。
ブロガーさんの間ではかなり高評価されてる作品だったんですが、みなさんきちんと原発とビッグBのこと理解しながらみてたのかな?私はかなりわからない(理解できない)箇所があった。多分目の前で説明されてもわからないと思う。難しいんだもん。
ただ原発…これ90年代を舞台にした話でしたもんね、今の原発には、簡単に全面的に信頼をおけるものではないことを、私たちは知っているから、作品そのものが皮肉的であったなと感じたよ。

_ アレなアレコレ - 2016年07月11日 11:07



 

『天空の蜂』

2015・日 堤幸彦

あらすじ:原発にヘリが落ちそうでやばい

 非常に品のいいコメディ作品。昨今の日本では作られないボケた押しコメディの佳作。

 近年日本で作られるコメディ作品としては、三谷幸喜作品や古沢良太作品、知名度は下がるが品川ヒロシ作品などがある。しかしどれも品がない。
 お笑いにおいて、笑われるのではなく笑わせるとの言葉があるが、上記の作品たちは笑われるのを恐れているようにしか思えない。ひたすらにこれはギャグで笑わせるためにやっているんですよと全力でアピールしてくる。

 終始面白げな雰囲気を漂わせたり、つっこみでギャグを説明したりと、まるで観客にはどうせ高等なジョークは伝わらないとおもっているかのようだ。


 それに比べて、天空の蜂は非常に上品なギャグでまとめられている。やはりコメディ映画の基本は、作中の人物は真面目に取り組んでいて、それをスクリーンを隔てた観客が笑うというものだ。本作では、面白げな空気やツッコミによるギャグの説明を一切排し、観客は笑いをわかってくれるという信頼をもとに作品を作っている。

 

 日本のコメディに面白いものはないと高をくくっている人にこそ見てほしい。ヤフーレビューなどで高評価なのも納得の良作だ。

 

 

↓ネタバレ↓
 

 





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