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喰女 クイメ : 女の執念はホラー級2014年08月23日 18:08

喰女 クイメ
 広島市の土砂災害、とんでもないことになりました。とはいえ、道路一本はさんで、普通の生活を送っている人もいれば、被災された人もいる。仕事柄、発電機や高圧洗浄機を持っているので、被災地がもう少し落ち着いたらボランティアしないといけないでしょうね、同じ広島市民として。では、本日紹介する作品はこちらになります。
【題名】
喰女 クイメ

【製作年】
2014年

【製作国】
日本

【鑑賞手段】
映画館

【おすすめ度】
おすすめ!

【あらすじ】
 舞台「真四谷怪談」で、お岩役を演じるスター女優・後藤美雪(柴咲コウ)。美雪の強い推挙により、恋人である俳優・長谷川浩介(市川海老蔵)が伊右衛門役に大抜擢される。さらに、鈴木順(伊藤英明)と、朝比奈莉緒(中西美帆)がキャストとして決定する。伊右衛門のエゴや非道さに傷つくお岩の怨みと恐ろしさを舞台上にうつし出す四谷怪談の世界と、それを演じる男女の愛と欲が渦巻く現実世界。舞台に集った俳優陣が、稽古と日常のはざまで、それぞれの想いが募っていく。
あらすじの続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「喰女 クイメ」は、歌舞伎俳優の市川海老蔵が企画・主演を務め、日本三大怪談のひとつにも挙げられる「四谷怪談」をモチーフにしたサスペンス・ホラーです。不貞の限りを尽くす売れない俳優の長谷川浩介/伊右衛門役には、「利休にたずねよ」の市川海老蔵。浩介の恋人であり、舞台「真四谷怪談」でお岩役を演じるスター女優・後藤美雪役には、「晴天の霹靂」の柴咲コウ。舞台「真四谷怪談」の共演者である鈴木順/宅悦役には、「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常」の伊藤英明。舞台「真四谷怪談」の共演者で浩介の浮気相手の一人である朝比奈莉緖/伊藤梅役には、「神様のカルテ」の中西美帆。美雪の付き人である倉田加代子役には、「バイロケーション」のマイコ。監督は、「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」の三池崇史。

 以前観た「一命」は、素晴らしい作品でした。肩が凝るほどのぴりぴりとした緊張感が、切腹という一命をかけることの重さを感じさせる映画となっておりました。三池崇史監督と市川海老蔵という二人の天才が見事に融合したからこそ、あそこまでの作品になったのだと思います。そんなわけですから、本作も期待値が超高くなっておりました。でも、その期待値を超える作品ではなかったですねぇ。

 その原因は、市川海老蔵のような気がします。何というか、何時もの他の役者を圧倒する”海老蔵”らしさがないんですよねぇ。本作の真の主人公といってよい後藤美雪役の柴咲コウを引き立てるためなのか、人間的にヘタレな役柄を演じているからなのか、色々と苦労して人間的に丸くなったのか、素人の私には理解できません。でも、完全なる脇役といってよい伊藤英明(彼も超一流ですけどね)にも劣る存在感だったのは少し気になります。うるさい小言を言う輩が多い世の中ですから様々なプレッシャーがあると思うのですが、次回作は何時もの”海老蔵”らしさを発揮して欲しいものです。

 市川海老蔵が今一だった分、逆に存在感を発揮したのが柴咲コウ。美しい女性が常軌を逸脱していく様は、女の怨念がいかに恐ろしいのかを世の男共に教授する素晴らしい演技でした。特に、彼女の心の闇を表現した黒尽くめのマンションに浩介が戻ってきた時の美雪は、美しさとキモさが入り乱れたガクブルの演技でした。「青天の霹靂」とは真逆の女を、見事に演じていました。

 映像は、流石の三池崇史監督といったところ。ホラーというジャンルでありながら、「うわ!」と声が出るような怖がらせ方でなく、女の怨念だけで観る者の背筋を寒くさせるあたりは流石の一言。原作と脚本を兼ねた山岸きくみ先生の計算し尽くされたあらすじと相まって、ホラーの新しい形を創ったといってよい素晴らしい映像でした。

 このように「喰女 クイメ」は、ホラーの新しい形を創ったといってもよい作品に仕上がっております。但し、公開初日にも関わらず、私が足を運んだ映画館では客足が今二だったのはどうしてだろう…。では、本日はこの辺で バィ―――ヽ(○´・∇・`○)ノ―――バィ♪ 。


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喰女-クイメ-      監督: 三池崇史    キャスト: 市川海老蔵、柴咲コウ、中西美帆、マイコ、根岸季衣、勝野洋、古谷一行、伊藤英明 公開: 2014年8月23日 2014年8月27日。劇場観賞 難しいね…。 きっと、好みが凄く分れるだろうなと思った。 ものすごく変わ…

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評価:★★★【3点】(11)


劇中舞台劇と実生活が交錯するアイディアはチョット新鮮。





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□作品オフィシャルサイト 「喰女 クイメ」□監督 三池崇史□脚本・原作 山岸きくみ□キャスト 市川海老蔵、柴咲コウ、伊藤英明、中西美帆、マイコ■鑑賞日 8月24日(日)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)<感想>  なんだ...

_ いやいやえん - 2015年02月26日 09:03

【概略】
恋人のスター女優・美雪の抜擢で舞台「真・四谷怪談」の伊右衛門役を手にした浩介。だが彼は浮気者で、早速、梅役の若手女優と関係を持つ。すぐに彼の裏切りに気付いた美雪は、稽古でお岩に扮するたびに現実と舞台の境目があやふやになっていくのだが…。
ホラー



舞台「四谷怪談」でお岩と伊右衛門を演じる、実生活でも恋人同士の2人が、虚構と現実の狭間に取り込まれていく。
それというのも、「四谷怪談」の物語が、実生活と重なり合ってるのである。
「お岩」役の美雪はスター女優ながら恋人は格下の浮気男。彼女が抜擢した恋人の浩介が「伊右衛門」役。彼にとっては今後の役者人生の大事な分岐点…なのに、同じ舞台に出演する「お梅」役の新進女優・莉緒に手を出すのである。彼女は家は裕福で会社経営をしており「役者をしなくても家の仕事を手伝ってくれればいい」と、まさに「四谷怪談」な設定なのであった。ちなみに宅悦役・鈴木順も、四谷怪談と通じる役柄(美雪を悪い意味で誘いたがってる)。
劇中劇で回り舞台というのがちょっと面白い構図だったものの、舞台稽古が進むにつれて、どこまでが役作りなのか本音なのかが定かではない虚構と現実が入り交じった世界へと突入。でも、ほとんどが舞台の世界で、ある意味で古典「四谷怪談」そのものの映画のほうが面白かったかも。でもそれだと、「忠臣蔵外伝 四谷怪談」のほうが結局面白い事になっていたか。
女性の執念深さや情念といったものを感じる作品にはなっていて、それは恐ろしいものとして描かれている。男性からみる女性の恐ろしさというのが「情念」なのでしょうね。妊娠や出産という男性には経験できない事をするのも女性だけ。男性の言う後腐れなく、というのは絶対にない。女のほうから男を見放して初めて「後腐れなく」が成立するのでしょう。
こじんまりとまとまっているのであまり禍々しい狂気を感じなかった。