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人類資金 : どうかしてるぜ!!2013年10月21日 21:34

人類資金
 先週の土曜日は、久々の映画館はしご。そのためか、昨日は38.5℃の熱にふらふらしていました。その原因は、本日紹介する作品のせいだと思います。疲れたものなぁ。
【題名】
人類資金

【製作年】
2013年

【製作国】
日本

【鑑賞手段】
映画館

【おすすめ度】
超だめだめ!!

【あらすじ】
 1945年、敗戦を不服とする反乱兵たちが日本軍の秘密資金を持ちだしていた。総量600トンにも及ぶ金塊を回収しに来た笹倉雅実大尉は、この先、資本という怪物を相手に戦うことになると見据え、金塊を軍に戻さず海へ沈める。2014年、父と同じくM資金詐欺の道を進む真舟雄一(佐藤浩市)は、相棒の酒田(寺島進)といつものように交渉を進めようとしたところ、彼を追っている北村刑事(石橋蓮司)が現れる。逃げようとする真舟に石優樹(森山未來)と名乗る男が近づき、“財団”の人間が真舟を待っているので同行してほしいと告げる。
あらすじの続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「人類資金」は、第二次世界大戦敗戦時に日本軍が集めたとされる巨額の不透明な財産“M資金”を基にした社会派サスペンス映画です。M資金詐欺を道を進む真舟雄一役には、「許されざる者」の佐藤浩市。M資金を盗み出すことを真舟に依頼する”M”役には、「LOVE まさお君が行く! 」の香取慎吾。”M”の元で働く石優樹役には、「モテキ」の森山未來。真舟や石を追い続ける高遠美由紀役には、「映画 妖怪人間ベム」の観月ありさ。M資金の日本側の責任者である笹倉暢彦役には、「ツナグ」の仲代達矢。M資金のアメリカ側の責任者であるハロルド・マーカス役には、「エッセンシャル・キリング」のヴィンセント・ギャロ。ハロルド・マーカスが送り込んだ掃除人である遠藤治役には、「ミッドナイトFM」のユ・ジテ。監督・脚本は、「北のカナリアたち」の阪本順治。

 何とも超大作の邦画らしい映画でした。超豪華な俳優陣は、上記に紹介した方以外にも豊川悦司、石橋蓮司、寺島進、岸部一徳、オダギリジョーなど、堂々たる面子。そして、米ニューヨークを皮切りに、露ハバロフスク、タイ王国・カンチャナブリ、日本で行われたロケ。まさしく、製作陣の覚悟と作品のスケールの大きさが伝わる作品です。しかしながら、本作はたったそれだけの作品です。そう、中身スカスカなんですよ、全く。ギレン・ザビ閣下の、あの名台詞が聞こえてきます、「あえて言おう、カスであると」。

 M資金、都市伝説好きの方なら聞いたことはあると思います、昔ですがね。つまり、本作は遠藤治のグラサンのセンスがごとく昭和のオイニーを最悪の形で表現した作品となっているのです。その最大の戦犯は、監督の阪本順治につきるでしょう。昔観た「亡国のイージス」では、凄い監督がいるもんだと感心させれましたが、もはや過去の名声をなってしまいましたね。こうやってみると、才能って尽きるものなんですねぇ。

 何が具体的にまずいかというと、全てが唐突すぎるわけですよ。鵠沼英司に対する詐欺が失敗したかと思うと”M”が現れて上手いこといっちゃうし、捕らえられた”M”は捕らえられてるだけだし、高遠美由紀は勢いだけで真舟たちと組んじゃうし、”M”の父である笹倉暢彦は都合よくよい奴だし、”M”のパシリが国連で演説しちゃうし、何考えてんだか。そのくせ、だらだらと前置きだけは長いという最悪のあらすじ。これはもはや、金返せというだけでなく、このために浪費した時間に対する誠意をみせろといいたいレベルですよ、全く。

 そして、何よりもドイヒーなのが、タイトルにもなっている人類資金の意味。言いたいことは理解できるが、表現の仕方が最悪。予算が尽きたのか、一番大切なところがグダグダなんですよねぇ。個人的な意見ですが、人類資金はもっと有効に使うべきだと思いますよ、ソマリアとかね。そもそも、今時10兆円で国家的事業が出来る分けないでしょう。この国の借金が、幾らか知ってんでしょうか。そこを表現できなければ、本作の監督をする意味はNothingですよ。

 こんなドイヒーな作品な中で唯一光を放っていたのは、石優樹を演じた森山未來。前々から若いのに演技が上手いと感じていましたが、本作の彼の演技はキレッキレでした。特に、国連本部での彼の演説シーンは、鳥肌物でしたよ。少なくとも彼だけは、本作の出演で特をした俳優ではないかな。

 このように「人類資金」は、悪い意味で松竹的大作ともいえる作品となっております。今時、このような古いセンスで映画を作るなんて、一昔前のブラマヨ吉田的ツッコミを入れてもらいたいものでしたよ。では、本日はこの辺で (・д・★)д・)・д・)★・д・)βyёβyё (・ω・★)ノじゃぁЙё 。


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★この映画の皆さんの評価★

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コメント

_ 別冊編集人 ― 2013年10月22日 10:13

TBありがとうございます!!

_ ウマキング ― 2013年10月22日 16:09

こちらこそ、コメありがとうございます。

_ 俺が正義だ! ― 2013年12月16日 00:05

はじめまして。拝読させていただきました。
私自身、期待していた事もあり残念な気分で劇場をあとにしました。ただ貴君の文章で2点気になった事がありましてー
才能って尽きるもの
阪本監督は多作の人ですから出来不出来はあるでしょうね。近年の作品の傾向を把握した上での批判なら分かるのですが、一度の失敗で「こいつ終わったな」的な発言は、人材を消費物扱いのようで受け入れがたかったです。
10兆円で国家的事業を
そこはむしろ本作で感心した点です。10兆円で何ができる、という思い込みに私達は捉われてしまっている、と。
ただの数字に過ぎない電子上の大金と違い、実際に使える”実弾”としての10兆円があれば、1国家を転覆させる位の事はできる。
好意的な評で、地下道やトンネルの場面が多いのは、この世界にはまだ多くの孔がある、世界の有り様を変えられるという表現だ、とありました。失敗作としてもどうすれば成功したかも含め、刺激されるものはありました。長々失礼。

_ ウマキング ― 2013年12月22日 16:42

俺が正義だ!さん、コメントありがとうございます。

阪本順治監督作品は、何本か観ています。
ぼくんち
亡国のイージス
闇の子供たち
カメレオン
座頭一 THE LAST
北のカナリアたち
人類資金
上記の作品でいうと、「座頭一 THE LAST」くらいから???となってきました。
それで、仰るような表現となってしまいました。
但し、私の表現が間違っていたことも事実です。
ご指摘、ありがとうございました。

10兆円で国家的事業
これに関しては、未だに納得できません。
というか、納得できる理由付けが作品の中でされていません。
>”実弾”としての10兆円があれば、1国家を転覆させる
確かに、有効に使えば国家を転覆させることは可能でしょう。
しかしながら、本作ではPDAを配布しているのです。
当初は、教育こそ国を変える一番の方策だと思えました。
しかしながら、肝心なことが抜け落ちています。
それは、通信インフラ。
内戦が行われているような地域で、無線の基地局を設置・維持していくのは困難でしょう。
つまり、私が言いたいのは、大多数の人が納得できる理由付けをして欲しいということです。

ではでは、今後とも宜しくお願い致します。

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_ 佐藤秀の徒然幻視録 - 2013年10月21日 21:50

僕たちは世界を変えることがでる。 But…
公式サイト。福井晴敏原作、阪本順治監督。佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさ、仲代達矢、岸部一徳、オダギリジョー、ユ・ジテ、 ...

_ とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver - 2013年10月21日 23:02

旧日本軍が終戦間際に隠したと言われているM資金を題材に、現代の金融資本主義に警鐘を鳴らす内容になっている。ロシアのハバロフスクや国連の会議場でロケを行った熱意は痛いほど伝わってきたけど、10兆円の資金を集めてからPDAを配布すれば解決するのだろうか。問題はもっ

_ こみち - 2013年10月22日 01:14

JUGEMテーマ:映画館で観た映画 



 

序盤に派手なアクションシーンがあり、銃の打ち合いが一杯あるかと思ったら、格闘シーンが多くありました。中でも観月ありさのハイキックは、見ものでした。

 

あそこまで足が上がるとは、女優さんは凄いですね。

 

また、騙したつもりが騙されるなどハラハラドキドキ感も

 

あり、最終的に悪は滅びずに粛々と資金を稼いでいるのは

 

ちょっと怖い印象を受けました。

 

 

 

2013年 アスミック・エース、東宝

 

キャスト

 真舟雄一・・・・・・・・佐藤浩市

 M・・・・・・・・・・・香取慎吾

 石優樹・・・・・・・・・森山未來

 鵠沼英司・・・・・・・・オダギリジョー

 北村刑事・・・・・・・・石橋蓮司

 ハリー遠藤・・・・・・・豊川悦司

 笹倉暢彦・・・・・・・・仲代達矢

 本庄一義・・・・・・・・岸部一徳

 高遠美由紀・・・・・・・観月ありさ

 酒田忠・・・・・・・・・寺島進

 辻井・・・・・・・・・・三浦誠己

 遠藤治・・・・・・・・・ユ・ジテ

 ハロルド・マーカス・・・ヴィンセント・ギャロ

 

 

 

人類資金 公式サイト



 

 

 

【言及】

 

 

 

_ ☆みぃみの日々徒然日記☆ - 2013年10月22日 13:48

平成25年10月22日(火)。 映画「人類資金」。 監  督:阪本順治 プロデューサー:椎井友紀子 原  作:福井晴敏 脚  本:阪本順治・福井晴敏 キャスト: 佐藤浩市:真舟雄一 ・香取慎吾:“M” 森山未來:石優樹・観月ありさ:高遠美由紀 岸部一徳:本庄一…

_ 象のロケット - 2013年10月22日 17:14

敗戦直前、旧日本軍の手により隠匿された秘密資金(通称「M資金」)は、戦後復興や反共計画のために極秘運用されていると噂されてきた。 存在すら闇に包まれているこのM資金をネタに詐欺を繰り返していた男・真舟は、なんとM資金の“財団”から呼び出しを受ける。 現われた謎の男“M”は、真舟に「M資金を盗み出して欲しい。 盗み出す金額は10兆円。 報酬は50億。」 と持ちかけるのだが…。 マネー・サスペンス。

_ 花ごよみ - 2013年10月22日 22:14


監督は阪本順治
原作 脚本 福井晴敏。

佐藤浩市、森山未來、香取慎吾、
岸部一徳、観月ありさ等が出演

M資金をネタに詐欺を
行っていた真舟には佐藤浩市。



第二次世界大戦直後、
旧日本軍からアメリカ軍が
接収したといわれている莫大な資産。
今でも何年かに...

_ 京の昼寝〜♪ - 2013年10月26日 07:59



□作品オフィシャルサイト 「人類資金」□監督・脚本 阪本順治□原作 福井晴敏□キャスト 佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさ、岸部一徳、仲代達矢、     オダギリジョー、寺島進、石橋蓮司、豊川悦司、ユ・ジテ、ビンセント・ギャロ     ■鑑賞日 ...

_ 風情♪の不安多事な冒険 Part.5 - 2013年10月26日 09:30

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 監督:阪本順治
 出演:佐藤浩市
     香取慎吾
     森山未來
     観月ありさ

【物語】
 終戦後、ひそかに回収された ...

_ はらやんの映画徒然草 - 2013年10月26日 15:43

福井晴敏さんが原作で、阪本順治監督というのは「亡国のイージス」以来でしょうか。

_ たいむのひとりごと - 2013年10月27日 15:18

敗戦直前に旧日本軍が隠匿したとされる財宝:通称「M資金」をめぐる日米の陰謀を描いたサスペンス大作。ロシア、タイ、日本、アメリカの4ケ国で撮影が行われたということでスケールのデカさを楽しみにしていたのだ

_ カノンな日々 - 2013年10月27日 16:40

『亡国のイージス』の阪本順治監督と作家の福井晴敏さんが再タッグを組んで挑んだ今作は戦後秘かに噂されてきた旧日本軍の秘密資金「M資金」を題材に「M資金」をめぐる陰謀に巻き ...

_ 単館系 - 2013年11月03日 22:04

人類資金 ユナイテッド・シネマ浦和 10/19公開

終戦後、ひそかに回収されたというM資金と呼ばれる旧日本軍の秘密資金。
それをネタにした詐欺を行い続けてきた真舟(佐藤浩市)は、石(森山未來)と
いう青年から彼が所属する日本国際文化振興会なる財団の人間に会うよう迫られる。
だが、財団のビルに足を踏み入れた瞬間、高遠(観月ありさ)が率いる
防衛省秘密組織の一団に襲撃される。
石...

_ 映画的・絵画的・音楽的 - 2013年11月09日 07:33

 『人類資金』を渋谷のシネパレスで見ました。

(1)『許されざる者』で活躍したばかりの佐藤浩市が主演だというので、映画館に行ってみました(注1)。

 本作の冒頭では、1945年のこととして、映画『日輪の遺産』で描かれたのとほぼ類似する財宝(注2)が、東京湾に沈...

_ オールマイティにコメンテート - 2013年12月01日 17:06

「人類資金」は終戦直前に日本軍が保有していた多額の金銀が戦後の復興に使われたM資金を巡る事件を巡り多くの人が人生を左右されていくストーリーである。M資金という言葉その ...

_ マンガデシネ - 2014年02月17日 02:47

 映画『人類資金』の上映会に行って来た。阪本順治監督のトークショーもあり考えさせられることも多く、非常に有意義なものであった。 この『人類資金』、監督自身も嘆いておら ...

_ 映画@見取り八段 - 2014年03月19日 21:55

人類資金     監督: 阪本順治    出演: 佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさ、岸部一徳、ヴィンセント・ギャロ、ユ・ジテ、オダギリジョー、寺島進、三浦誠己、石橋蓮司、豊川悦司、仲代達矢 公開: 2013年10月19日 2013年10月24日。劇場観賞 「М資金…

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終戦後、ひそかに回収されたというM資金と呼ばれる旧日本軍の秘密資金。
それをネタにして詐欺を仕掛けてきた真舟雄一。
突然、彼の前に現れた石(セキ)という青年から、彼が所属する「日本国際文化振興会」なる財団の人間に会うよう迫られる。
だが、財団のビルに足を踏み入...