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アップサイドダウン 重力の恋人 : ちょっと斬新な恋愛物語2013年09月08日 15:03

アップサイドダウン 重力の恋人
 2020年度のオリンピック開催都市が、東京に決まりましたね。一時は、東京電力のせいで無理だと思っていましたが、良かったですよ。2020年度には、東日本大震災の被災地だけでなくバブル崩壊の復興もなされていると良いですが。では、本日紹介する作品はこちらになります。
【題名】
アップサイドダウン 重力の恋人

【製作年】
2012年

【製作国】
カナダ、フランス

【鑑賞手段】
映画館

【おすすめ度】
おすすめ!

【あらすじ】
 太陽系の惑星のひとつに、正反対に引力が働いている双子の惑星があった。この二つの星のうち、“上の世界”には富裕層が住み、貧困層の集まる“下の世界”から燃料を搾取しており、二つの世界の住人は互いの星との交流を禁じられていた。下の世界に住むアダム(ジム・スタージェス)は上の世界のエデン(キルスティン・ダンスト)と恋に落ち、荒れた丘で人知れず逢瀬を重ねていた。しかし警備隊に見つかり、逃げようとしたエデンは頭を強打し意識不明に。そして捕まったアダムは、上の世界と通じた罰として家を焼き払われる。それから10年後、ふとしたことからアダムはエデンが生きていることを知る。エデンに会うために、2つの世界を唯一繋ぐトランスワールド社へ入社し、命がけで上の世界に潜入するが……。
あらすじの続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「アップサイドダウン 重力の恋人」は、アルゼンチンの巨匠フェルナンド・E・ソラナスの息子フアン・ソラナス監督が描いたSFラブストーリーです。貧困層の住む「下の世界」のアダム・カーク役には、「クラウド アトラス」のジム・スタージェス。富裕層が暮らす「上の世界」のエデン・ムーア役には、「バチェロレッテ あの子が結婚するなんて! 」のキルステン・ダンスト。「上の世界」の住人だが何かとアダムの面倒を見るボブ・ボルショビッツ役には、「ハリー・ポッター」シリーズのティモシー・スポール。

 格差社会をテーマにした映画、本ブログでも何本か紹介しました。特に、ハリウッド作品に多いイメージがありますね。格差社会を描いた作品は、昔は社会派の映画、最近ではSFアクションが多いような気がします。それが、本作ではラブストーリー。な~んだ、お金持ちと貧乏人の恋愛物は、昔からど定番の一つですよね。ですが、本作が他の作品と一線を画しているのはこの格差を決める要因です。格差を決める一般的な要因としては、肌の色であったり、宗教であったり、経済力であったりします。それが、本作では何と”重力”。この着眼点は超新鮮。面白いことを考える奴がいますよねぇ。

 正直、あまり期待しないで観に行ったのですが、昨日紹介した「キャプテンハーロック」同様、なかなか面白い作品でした。貧困層の住む「下の世界」のアダム・カークと富裕層が暮らす「上の世界」のエデン・ムーアは、幼い頃から知り合い、やがて恋に落ちました。二人は、しゃべる言葉も肌の色も一緒。でも、どうにもならないような決定的な差が二人にはあるのです。それが、”重力”。これはもう、キリスト教原理主義のお金持ちと、イスラム教原理主義の貧乏人以上の差があります。しかも、「上の世界」の住人達は「下の世界」から石油を搾取し続けています。この部分は、本作の主題とは深く関係しないところですが、フアン・ソラナス監督のアメリカに対する不信感を感じる事ができましたよ。だから、カナダ、フランスの合作なのでしょうかね。

 映像的にも、”重力”を上手く活かした演出がなされていました。アダムが働く場所は、トランスワールド社の0階。そこは、「上の世界」と「下の世界」の接点。映像で観るとこんな感じ。
「上の世界」と「下の世界」の接点
 個人的には、この映像は新鮮でした。この”重力”が人間を区分する世界観は、終始徹底されていました。でも、フアン・ソラナス監督が上手いのは、この”重力”による区分を格差社会の象徴としてだけでなく美しいファンタジーとしての映像にも仕立てているところでした。フアン・ソラナス監督の次回作も期待できそうですね。

 但し、あらすじ自体は少々雑な印象を受けました。特に、終盤の展開は余りにも急でアダムとエデンに都合よすぎるものとなっていましたからね。他が良かっただけに、ここはちょっと残念。上映時間が長くなっても良いから、丁寧に進行させて欲しかったですね。

 このように「アップサイドダウン 重力の恋人」は、ユニークな着眼点が光るSFラブストーリーとなっております。男性・女性・中性の方、全てが楽しめる作品になっているのではないでしょうか。では、本日はこの辺で バイバイキ ━【Θ皿Θ】ノ~~━ン 。


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