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空気人形 : 不思議な愛の物語2012年12月24日 16:53

空気人形
 ゚*::;;;;::*゚o<(*・∀・)b 【Merry Xmas】 d(・∀・*)>o゚*::;;;;::*゚ 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。本日紹介する作品は、今日みたいな日に愛する女性と一緒に観て欲しいこちらになります。
【題名】
空気人形

【製作年】
2009年

【製作国】
日本

【ロケ地】
東京都中央区湊地区

【鑑賞手段】
DVD

【おすすめ度】
超おすすめ!!

【あらすじ】
 川沿いの小さな町。空気人形(ペ・ドゥナ)は、古びたアパートで持ち主の秀雄(板尾創路)と暮らすラブドール。空気だけで身体の中は空っぽの空気人形だったが、秀雄が仕事で留守のある日、瞬きをしてゆっくりと立ち上がる。軒先の滴に触れて“キレイ…”と呟き、秀雄が買ったメイド服を身に着けると、街中へ出てゆく。初めての町で様々な人間に出会う空気人形。戻らぬ母の帰りを待つ小学生とその父親。執拗に若さを求める女性の佳子(余貴美子)。死の訪れを予感する元国語教師の敬一(高橋昌也)。誰もが心に空虚さを抱えていた。
続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「空気人形」は、心を持ってしまった空気人形と人間との交流を描いたファンタジー映画です。主人公の空気人形には、「リンダリンダリンダ」のペ・ドゥナ。空気人形と恋に落ちるレンタルビデオ店の店員である純一役には、「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」の井浦新(公開時の芸名はARATA)。空気人形の持ち主である秀雄役には、「板尾創路の脱獄王」の板尾創路。レンタルビデオ店の店長である鮫洲役には、「悪の教典」の岩松了。空気人形を作った人形師である園田役には、「マイウェイ 12, 000キロの真実」のオダギリジョー。監督は、「花よりもなほ」の是枝裕和。

 とにかく、この映画を作ったキャスト・スタッフの皆様に感謝したいと思います。それほど本作は、何とも感慨深く素晴らしい作品でした。しかも、今までに観たどの映画とも違う種類の作品です。大人のファンタジー作品でありながらも、とてもリアルで切ない現実を見せるのです。そして、観終わった後、じわ~っと涙があふれてきました。では、どうしてこの「空気人形」が、観る者の心を強く揺さぶるのでしょうか。

 先ずは、あらすじが逸品なのです。空気人形の誕生シーンは、とても美しく幻想的ですらあります。それは、空気人形が”心”を持った瞬間なのです。完璧なまでに計算しつくされた導入部分といえるでしょう。そして、彼女は町へ出かけていくのです。町には様々な人がいます。でも、その人たちは彼女と同じ何かを持っています。そのことを、彼女は偶然入ったビデオ店の店員・純一と出会うことで気付くのです。それは、”空虚感”です。そして、ビデオ店で働き始めた空気人形は、ある日お店の飾り付けに引っかかり空気が抜けてしまうのを純一に目撃されるのです。その時、彼女は純一に「見ないで。」と言います。自分の”空虚感”を知られることへの恥ずかしさからでしょう。誰でも、自分の”空虚感”を知られたくはないものです。その後も、空気人形はビデオ店で働きながら、様々な経験をしていきます。それは、”心”躍るような素晴らしいこともあれば、”心”が傷つくような哀しいこともあるのです。そして、オチが最高によかった。何だか、救われたような気になりました。まあ、この辺は実際に作品を観ていただけたらと思います。

 次は、映像の素晴らしさでしょう。その映像は、時にファンタジーを感じさせ、時に現実社会の寂しさを映し出します。特に、VFXを駆使した映像ではありませんが、それが逆に作品全体を包む哀愁の役割を果たしているようです。また、ロケーションも最高で、街そのものが”空虚感”を表しています。このロケ地では、バブル期の地上げによって空き地だらけになっているとのこと。つまり、人の”心”と同じような街なのです。そして、この映像を創り出しているのが、映像監督のリー・ピンビンです。彼の創り出す何とも味わいのある映像は、”空虚感”の中にも何か特別な美しさを感じることが出来ました。

 そして、何よりも素晴らしかったのが、主演のペ・ドゥナです。
心のない空気人形
心を持った空気人形
 彼女が演じるのが空気人形である以上、ペ・ドゥナの完璧なプロポーションは、この作品では絶対に必要なものでしょう。また、ペ・ドゥナのたどたどしい日本語は、”心”を持って間もない、いや、生まれて間もない純粋無垢な空気人形を演じるには最適といえるでしょう。少なくとも、他の日本の女優が演じた場合、ここまで感動できる作品にならなかったのは間違いありません。

 但し、これだけ褒めちぎりながらも、万人向けの作品でないのも事実です。本作は、単なる哀しいラブ・ファンタジーではなく、毒気を持った作品でもあるからです。空気人形とは、即ち性欲処理として使われるダッチワイフのことです。単に、男がダッチワイフを抱くだけではなく、射精した後に空気人形の膣の部分を取り出し洗うシーンまであります。また、空気人形と純一が愛を確かめ合う行為は、空気人形の空気を抜いた後に空気を抜き吹き入れることでした。それを、空気人形は純一に対しても行うのです。しかしながら、このような毒気のあるシーンがあるからこそ、観る者はより強く感動できるのではないでしょうか。

 このように「空気人形」は、本年度私が観た映画の中で最高の作品の一つです。万人向の作品ではありませんが、観ることによって何かを感じ取ることができるはずです。それが、どのようなものかは人によって少しずつ違うと思いますが…。ちなみに、私は「男はつらいよ」シリーズを除いては、同じ作品を二度観ることはありません。しかしながら、この「空気人形」は時間をおいて、また観てみたいと思います。では、本日はこの辺で ヾ(○・ω・)ノ...。oо○ьчёьчё 。


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