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男はつらいよ 寅次郎恋歌 : アメ公よ、これが邦画だ 第八弾2012年12月06日 19:53

男はつらいよ 寅次郎恋歌
 本日は、広島市内でも初雪となりました。どおりで昨日からめっちゃ寒いわけですね。こんな日は、本日紹介する作品でも観ながら、熱燗でもやりますかな。
【題名】
男はつらいよ 寅次郎恋歌

【製作年】
1971年

【製作国】
日本

【ロケ地】
東京都葛飾区柴又、岡山県(備中高梁)

【マドンナ】
六波羅貴子(喫茶店経営者):池内淳子

【鑑賞手段】
DVD

【おすすめ度】
超おすすめ!!

【あらすじ】
 例によって車寅次郎は半年ぶりで故郷柴又へ帰ってきた。一同は歓迎したつもりだったが、些細な言葉のゆき違いから竜造やつねと喧嘩となり、又もや旅にでることになった。寅が去って静かになったある日、博の母が危篤という電報が入り、光男を竜造夫婦に託した博とさくらは岡山へ急いだ。博の父の[風票]一郎は元大学教授で、研究一筋に生きてきた学者だった。葬式の日、驚ろいたことに寅がヒョッコリ現われた。柴又に電話したことから、葬式のことを知り、近くまできていたから寄ったという。
続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「男はつらいよ フーテンの寅」は、日本映画界の至宝ともいえる「男はつらいよ」シリーズの第八作目となる作品です。主役の車寅次郎を演じるのは、このシリーズが代表作となる渥美清。レギュラー陣では、その妹であり博の妻となったさくら役には倍賞千恵子、第一作でさくらと結婚し夫となった諏訪博役には前田吟、博とさくらの子供である満男役には中村はやと、おいちゃんこと車竜造役には森川信、竜造の嫁でおばちゃんこと車つね役には三崎千恵子、裏の印刷工場の経営者であるタコ社長こと桂梅太郎役には桂梅太郎、柴又題経寺(柴又帝釈天)の住職である御前様役には笠智衆。準レギュラー・ゲスト陣では、本作のマドンナで喫茶店経営者である六波羅貴子役には池内淳子、博の父である諏訪飈一郎役には志村喬、博の兄で諏訪家の長男である毅役には梅野泰靖。同じく諏訪家の次男である修役には穂積隆信、旅一座の座長である坂東鶴八郎役には吉田義夫、旅一座の看板女優である大空小百合役には岡本茉莉。監督には、「おとうと」「武士の一分」など、数々の名作を世に送り届けた山田洋次がメガホンをとる。

 本作位から、やっと落ち着いたペース(年二回)で公開されるようになっています。その分、作品の質も安定し始め安心して観れるようになってきました。ちなみに、本作のテーマは、シリーズの中でも重たいものを扱っています。それは、親子関係と経済的な問題です。親子関係では、博の母の死去と父母に対する想いです。母の葬儀後、家族で会食するのですが、その時に博の想いが爆発するのです。博と同様の想いを若干抱きながらも黙っていた兄たち、博の言葉の重みに耐えられなくなり場を立ち去る父、とてもシリアスな場面でした。また、本作では寅さんがマドンナに想いを伝えることなく、マドンナの元から去っていきます。そう、ふられるわけでもなく、経済的にマドンナを助けることのできない無力さを感じながら哀しく去っていくのです。寅さんの背中に哀愁を感じましたよ。

 こんな風に書いていると、本作はとっても暗い作品かと思われる方もいるかもしれませんがご心配は無用です。笑いを適度に差し込むことで、人情喜劇としてレベルの高いものになっています。この辺りのバランス感覚は絶妙で、山田洋次のセンスの良さを強く感じます。やっぱ、天才だよ、山田洋次は。

 本作では、博の父である志村喬演じる飈一郎諏訪飈一郎が第一作以来の登場となります。本作でも、その味わい深いキャラクターは健在で、寅さんにも多大な影響を与えます。まあ、与えられた影響を、どのように消化するかは寅さん次第ですが…。それに、レギュラー陣でいうと、唯一、佐藤蛾次郎演じる源公が出演していません。交通事故のために、出演できなかったみたいですね。また、初登場のキャラクターもいます。そう、旅一座です。特に、岡本茉莉演じる大空小百合の「車センセ!」という台詞は、何だか耳に残るんですよねぇ。ちなみに、この大空小百合のキャラクターは、「第37作 男はつらいよ 幸福の青い鳥」において、何とマドンナとなります。そのときは、岡本茉莉ではなく志穂美悦子が演じるんですけどね。

 逆に、本作が最後の出演となったレギュラー陣がいます。おいちゃんこと車竜造役の森川信です。初めて、森川信のおいちゃんを見たときは、かなりの違和感を感じました。だって、おいちゃんといえば下條正巳でしょ、普通は。下條正巳演じるおいちゃんはソフトなキャラクターであったのに対し、森川信演じるおいちゃんはちゃきちゃきの江戸っ子です。その口癖も、「バカだねぇ。」とっきたもんだ。でも、今回のように一作目から順をおって観ていくと、森川信演じるおいちゃんを違和感なく観ることができました。むしろ、おいちゃんも若いわけですから、このくらいの方がよいと思えてきます。やはり、シリーズ物は順を追って観るのが、正しい観方ということでしょう。

 このように「男はつらいよ 寅次郎恋歌」は、シリーズとしての安定感が感じられるようになり始めた作品です。この安定感こそが、重いテーマを人情喜劇の中に上手く包み込むことを可能にしたのかもしれません。では、本日はこの辺で ヴァィヴァィヽ(●;Д;)ノマタアシタ 。


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