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そのときは彼によろしく : ファンタジーだなぁ2012年11月01日 17:14

そのときは彼によろしく
 埼玉県警で、公判日を忘れ被告護送せず中止になったとのこと。何をやっているんだというよりも、こんな不思議なこともあるんだなと、逆に感心してしまいました。本日紹介する作品も、ちょっと不思議なこちらになります。
【題名】
そのときは彼によろしく

【製作年】
2007年

【製作国】
日本

【鑑賞手段】
DVD

【おすすめ度】
おすすめ!

【あらすじ】
 かつて、滝川花梨・遠山智史・五十嵐佑司の三人は、小さな湖畔の廃バスを秘密基地に遊びまわっていた。水草が大好きだった智史は水草屋の店長になることが夢で、絵が得意だった佑司は画家、両親の顔も知らない花梨は智史と佑司の夢に寄り添うように水草屋の看板娘と画家のモデルになることが夢だと言って、将来を誓い合っていた。それぞれの事情で離れ離れになった13年後。幼なじみと誓い合った夢だったアクアプランツ(水草)の店・トラッシュを開店した智史(山田孝之)のもとに、ある日突然、トップモデルの森川鈴音(長澤まさみ)がやってくる。
続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「そのときは彼によろしく」は、「いま、会いにゆきます」の市川拓司の同名小説を映画化したラブ・ファンタジーです。アクアプランツ(水草)の専門店を営む遠山智史役には、「大洗にも星はふるなり」や「十三人の刺客」など、幅広い作品で活躍する山田孝之。幼い頃から絵が得意で画家を目指す五十嵐佑司役には、「恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~」の塚本高史。そして、二人が幼い頃から恋心を抱き今やトップモデルとなった滝川花梨役には、「モテキ」や「」など、多くの映画で活躍するトップ女優の一人である長澤まさみ。監督には、「ROOKIES -卒業- 」の平川雄一朗。

 本作は、とても”ファンタジー”な作品となっています。本作において、リアリティーというものは感じられない、というよりも完全に無視されているレベルです。大の大人がよくこんな映画を作れるなと感心しながらも、なんとなく最後まで観てしまいました。何だか、のっけから悪くいっていますが、実は私、ほろっときちゃいました。

 とにかく、物語の序盤から”ファンタジー”を成立させるための伏線がきっちりと施されているのです。普通はこんな店ないよねと思われる智史が営むアクアプランツ(水草)の専門店、そこへ訪ねてきた美女、その美女はそのまま居候、同じ屋根の下に男女が暮らしているのに何も起きない、発芽までに50年間もの休眠期間があるオニバスの種、花梨は深い眠りにつくと眠ったままになる病気、自分の子供の友人まで大切にする優しい智史の両親、心臓の弱い智史の父、などなどである。そう、何時もはリアリティーが重要だとほざいている私の脳は、これらの伏線のため徐々に麻痺してしまったのです。

 あらすじ的には、ど定番かつお涙頂戴的なところがあります。観ている方の100%が確実に予想する通り、花梨は眠ったままになります。そして、同じく観ている方の100%が確実に予想する通り目が覚めるのですが、そのタイミングがこれ以上ないGoodなタイミングでした。早すぎれば、観る者は「そのオチ、分かってるんですけど~。」と腹が立つに決まっています。かといって、遅すぎれば、だらだらし過ぎて眠くなるか腹が立つだけでしょう。これ以上ないGoodなタイミングで目が覚めるわけですから、平川雄一朗監督は上手くやりましたねぇ。

 また、子役の演技が非常に良かった。私的には、長澤まさみ、山田孝之、塚本高史の三人の上をいっていたような気がします。あの子役たちの演技も、本作がドイヒームービーにならなかった要因の一つといえるでしょう。何てったって、長澤まさみはラブシーン無かったのに、子役たちにはちゃんと用意されていますからねぇ。

 このように「そのときは彼によろしく」は、ど定番でお涙頂戴的なあらすじながらも、最後まできっちりと観られるラブ・ファンタジーの秀作となっております。観終わった後のツッコミどころは数え切れないほどですが、観賞中にそれを思わせないテクニカルな演出も見事です。では、本日はこの辺で ±よぅナょら。・゚(゚*ノω`)゚・。ゥゥ・・ッ 。


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源氏物語 千年の謎 : いや~、誠に古い2012年11月02日 17:25

源氏物語 千年の謎
 米兵、沖縄の民家侵入の上、傷害事件ですか…。KYにもほどがありますね。外出禁止令は、何だったんでしょう。こんなことをして喜ぶのは、中国共産党だけですからね。では、本日紹介する作品は、KYな女優が出演しているこちらになります。
【題名】
源氏物語 千年の謎

【製作年】
2011年

【製作国】
日本

【鑑賞手段】
DVD

【おすすめ度】
超だめだめ!!

【あらすじ】
 絢爛豪華な平安王朝の時代。一条帝の心を娘の彰子(蓮佛美沙子)に向けさせようと企む時の権力者・藤原道長(東山紀之)は、紫式部(中谷美紀)に物語を書くよう命じる。その物語の題名は『源氏物語』。主人公は今上帝と桐壺更衣(真木よう子)の間に生まれた光源氏(生田斗真)。だが、帝の寵愛を受ける桐壺更衣は、嫉妬心に燃える帝の正妻・弘徽殿女御(室井滋)によって殺害される。光源氏は宮中の女性たちの憧れの的だったが、桐壺に瓜二つの義理の母・藤壺(真木よう子:二役)への狂おしい思いを断ち切ることができずにいた。その苦しさから逃れるため、正妻・葵の上(多部未華子)、艶やかな大人の色香を放つ六条御息所(田中麗奈)、はかなげでつつましやかな夕顔(芦名星)と、奔放に愛を求めて彷徨うのだった。やがて、女の心の奥に潜む“嫉妬”という魔物に追いつめられてゆく光源氏……。
続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「源氏物語 千年の謎」は、世界初の大長編小説といわれる紫式部原作の「源氏物語」の誕生秘話を描いた高山由紀子原作の「源氏物語 悲しみの皇子」を映画化した作品です。主人公の光源氏には、「シーサイドモーテル」の生田斗真。紫式部役には、「阪急電車」中谷美紀。時の権力者である藤原道長役には、「小川の辺」の東山紀之。光源氏の生みの親である桐壺に瓜二つの義理の母・藤壺役には、「外事警察 その男に騙されるな」の真木よう子。光源氏の正妻である葵の上役には、「ライアーゲーム -再生-」の多部未華子。監督には、「愛の流刑地」の鶴橋康夫。

 本作は、歴史好きの人にとっては、それなりに期待感のある作品と思われます。それもそのはず、「源氏物語」はその誕生に謎の多い長編小説だからです。「源氏物語」の主人公である光源氏のモデルは、源高明という説があります。この方は、醍醐天皇の皇子で、920年に7歳で臣籍降下し源の姓を賜与されました。何だか、光源氏と似ていますねぇ。その後、左大臣となり藤原摂関家のライバルとなります。しかし、策謀に秀でた藤原氏により失脚させられるのです。そのため、藤原道長が源高明の鎮魂のため紫式部に「源氏物語」を書かせたという説があります。物語の中で、光源氏はライバル(恐らく藤原氏)を押しのけて摂関家を超える准太上天皇という地位にまで上り詰めるからです。ちなみに、本作では道長が一条帝の心を自分の娘の彰子(蓮佛美沙子)に向けさせるため、紫式部に書かせたことになっています。また、光源氏のモデルも道長自身となっております。さてさて、真実はどうなのでしょうか…。まあ、本ブログは私が観た映画について述べるものなので、歴史に関する話はこれ位にしておきましょう。

 で、肝心の本作の中身ですが、その演出は絢爛豪華な時代を強調した前時代的なものになっています。しかし、史実は大きく異なります。それもそのはず。平安貴族というのは、実際の政治には全く無関心で、庶民からむしりとる事しか考えていなかった無能無責任集団だったのです。現代の政治家の方がよっぽどましです。本作では、「光源氏の物語」と「式部の物語」が交差しながら進行していきます。「光源氏の物語」は、前時代的な絢爛豪華な演出でも良いと思いますが、「式部の物語」はリアルにいって欲しかったなぁ。その方が明と暗の対比ができ、源氏物語の絢爛豪華な部分がより強調されると思うのですが…。

 配役にも、問題があると感じられました。特に、ドイヒーだったのが多部未華子。個人的には、彼女のことを最高のコメディエンヌの一人だと思っております。しかし、本作のように悲恋の女性を演じるには、かなりの無理を感じました。また、鬘の似合わなさは尋常でなく、こんな形でコメディエンヌとしての才能を発揮するとはKYもいいところです。それに、東山紀之の演技もドイヒーだったなぁ。良い男だけに、見た目は文句のつけようがないのですが、その言動は貴族ではなく武士そのものといったところです。正直、後輩の生田斗真に演技指導をしてもらう必要があるのではと感じるほどでした。

 あらすじとしては、投げっぱなし感が強いものになっています。だって、「源氏物語」そのものが未完の状態ですからね。この本作の終わらせ方こそ、”千年の謎”です。紫式部が歴史上実在の人物である以上、必要以上に作り手の解釈に染めるべきではないと思います。

 このように「源氏物語 千年の謎」は、作り手のセンスの悪さ、歴史に対する無知、を感じずにはおれない作品となっております。私のように歴史好きの方は観ないことをお勧めします。では、本日はこの辺で ☆━━(★´Å`)ノ±∋ウナょζ ε=ε=(★`∀´)┛ 。


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男はつらいよ フーテンの寅 : アメ公よ、これが邦画だ 第三弾2012年11月03日 17:05

男はつらいよ フーテンの寅
 巨人と日本ハムによる日本シリーズ、いよいよ佳境に入ってまいりました。そんな中、我等が広島カープは紅白戦です。「赤組、白組なんて小学校の運動会じゃないか。」なんてツッコミたくなりますが、ここは日本映画界の至宝「男はつらいよ」を観て我慢しましょう。
【題名】
男はつらいよ フーテンの寅

【製作年】
1970年

【製作国】
日本

【ロケ地】
東京都葛飾区柴又、三重県(湯の山温泉)、鹿児島県(種子島)

【マドンナ】
志津(旅館の女将):新珠三千代

【鑑賞手段】
DVD

【おすすめ度】
おすすめ!

【あらすじ】
 テキ屋渡世で全国を回っていたフーテンの寅こと車寅次郎は、久しぶりに故郷柴又へ帰って来た。すると、寅に見合いの話があるという。叔父夫婦や、妹のさくら、その夫・博らを喜ばせた寅は、翌日、相手に会ってびっくり。相手は、知合いの駒子という旅館の女中だった。駒子は恋人の為吉と喧嘩して、腹いせに見合いをしたのだった。寅は、為吉を呼んでお説教、即座に二人の結婚式をとりもち、飲めや唄えのドンチャン騒ぎになった。それがもとで、叔父と大喧嘩をやらかし、また柴又を離れた。
続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「男はつらいよ フーテンの寅」は、日本映画界の至宝ともいえる「男はつらいよ」シリーズの第三作目となる作品です。主役の車寅次郎を演じるのは、このシリーズが代表作となる渥美清。レギュラー陣では、その妹であり博の妻となったさくら役には倍賞千恵子、第一作でさくらと結婚し夫となった諏訪博役には前田吟、博とさくらの子供である満男役には中村はやと、おいちゃんこと車竜造役には森川信、竜造の嫁でおばちゃんこと車つね役には三崎千恵子、裏の印刷工場の経営者であるタコ社長こと桂梅太郎役には桂梅太郎、柴又題経寺(柴又帝釈天)の住職である御前様役には笠智衆、題経寺の寺男である原公役には佐藤蛾次郎。準レギュラー・ゲスト陣では、本作のマドンナで旅館の女将である志津役には新珠三千代、志津の弟である信夫役には河原崎建三、信夫の幼馴染で恋人である染奴役には香山美子、染奴の父である清太郎役には花澤徳衛。監督には、「ニワトリはハダシだ」の森崎東。本作に関しては、山田洋次は脚本のみ担当している。

 本作は、今後の「男はつらいよ」シリーズで一つのパターンとなる寅次郎キューピットが登場することになる作品です。しかも、本作では二組のカップルを恋の旅路に導くのです。さすがの、寅次郎大先生です。自分の恋はからっきしでも、他人の恋は見事な立ち回りを演じます。よう!大統領!!

 但し、本作における寅さんは、シリーズ中最もひどいふられ方をしているといっても過言ではありません。新珠三千代演じる志津は、寅さんの気持ちを正面から受けることもなく、挙句の果てにはその存在さえスルーする始末である。こんなひどい女を愛しても、その愛は決して報われることはないのになぁ。あっ!、だから寅さんなんだ…。

 また、本作ではテキ屋稼業の厳しさを物語るシーンもあります。染奴の父である清太郎は元テキ屋なのですが、身体も言葉も不自由になり娘の染奴に不憫な思いをさせています。こういった演出は、監督が山田洋次でない影響もあるんですかねぇ。

 ちなみに、本作を含め9作目を除く1~26作で満男を演じる中村はやとは、撮影所の近所の電気屋の息子とのこと。本来の満男役の赤ちゃんが、よくぐずるため急遽ピンチヒッターで出演したのがきっかけとか。また、児童劇団などにも属したことはないそうです。道理で、小学生になってもスクリーンの中で自由に振舞ってたわけだ。(Wikipedia参照

 このように「男はつらいよ フーテンの寅」は、シリーズの中でも特徴ある作品になっています。同時代の山田洋次監督作品と比べてみるのも一興ではないでしょうか。では、本日はこの辺で ε(´',_c')зβyё☆βyёε('c_,'`)з゛ 。


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のぼうの城 : これぞ、日本の娯楽映画2012年11月04日 10:57

のぼうの城
 巨人が、日本一になりましたねぇ。うらやましい限りです。私が生きている間、広島カープは日本一になれるのでしょうか。まあ、そんなことはさて置き、本日紹介する作品はこちらになります。
【題名】
のぼうの城

【製作年】
2011年

【製作国】
日本

【ロケ地】
北海道苫小牧市

【鑑賞手段】
DVD

【おすすめ度】
超おすすめ!!

【あらすじ】
 戦国末期。天下統一を目前に控えた豊臣秀吉(市村正親)は、最後の敵、北条家に大群を投じていた。周囲を湖で囲まれ“浮き城”の異名を持ち、人々が平穏に暮らす“忍城”に対し、秀吉は2万の軍勢で落とすよう、寵愛の家臣・石田三成(上地雄輔)に命じる。忍城の侍たちに緊張が走る中、農民や子供たちと楽しそうに戯れる侍、成田長親(野村萬斎)がいた。城主・成田氏長(西村雅彦)の従弟で、智も仁も勇もないが人気だけはある不思議な男。領民からは“でくのぼう”を意味する“のぼう様”の愛称で呼ばれ、皆に慕われていた。
続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「のぼうの城」は、戦国末期に北条攻めを行った豊臣軍の武将・石田光成率いる2万人の天下軍に対し、たった500人の軍勢で立ち向った北条方の忍城の武将・成田長親の奮戦(?)を描いた和田竜の同名小説を映画化した作品です。主人公の”のぼう様”こと成田長親役には、「陰陽師」「陰陽師 2」の野村萬斎。長親に密かに想いを寄せる城主の娘である甲斐姫役には、「アントキノイノチ」の榮倉奈々。長親の幼馴染で歴戦の強者である正木丹波守利英役には、「あなたへ」の佐藤浩市。戦の経験は無いが“軍略の天才”を自称する酒巻靭負役には、「逆転裁判」の成宮寛貴。天下人である豊臣秀吉役には、「テルマエ・ロマエ」の市村正親。忍城攻めの大将である石田光成役には、「漫才ギャング」の上地雄輔。石田光成の盟友である大谷吉継役には、「指輪をはめたい」の山田孝之。その他にも、尾野真千子、山口智充、前田吟、平岳大、中尾明慶、鈴木保奈美といった豪華俳優陣が出演している。監督には、「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」の樋口真嗣と「ゼロの焦点」の犬童一心。

 本作を初めて知ったのは、昨年のこと。歴史関連の書籍に、広告が掲載されていたのを見た時でした。それからというもの、歴史好きの私にとって本作は楽しみにしていた一本でした。忍城の戦いは、歴史好きには有名です。何といっても、その堅牢さで有名な小田原城が落ちた後も持ちこたえていた城です。そのため、観る前からハードルは上がりっぱなしでしたが、本作はその高くなったハードルを軽々と越えていきました。笑って、ドキドキさせて、ハラハラさせて、びっくりさせて、興奮させて、娯楽映画に必要な要素を全て併せ持つ素晴らしい映画でした。

 とにかく、映像が”凄い”作品でした。戦闘シーンは、時に血なまぐさく、時に観る者を熱くさせるものでした。戦場のリアリティーと「北斗の拳」を思わせる猛将の獅子奮迅の闘いぶり、興奮させるよなぁ。そして、水攻めのシーンは、観る者を圧倒するど迫力でした。実際に水攻めを受けた備中高松城や本作の舞台である忍城に篭る面々は、どれだけびびったことか。スクリーンでさえ、あれだけのど迫力ですからね。とにかく、この”凄い”映像は、映画館で観てよかったと思わせるものでした。VFX技術が発達し、邦画でもハリウッド作品に負けない映像が作れるようになってきています。要は、作り手のセンス、いや映画にかける情熱なんでしょうねぇ。

 そして、登場人物も魅力的に描かれていました。野村萬斎演じる成田長親は、最初から最後までおバカキャラで通していながらも、本当に大切なものが何かを分かっている心優しい武将でした。そして、本作のクライマックスともいえる田楽のシーンは、野村萬斎ならではの名演でした。そして、その長親を支える佐藤浩市演じる正木丹波守利英は、陰日なたで長親を支え、長親と厚い友情で結ばれている知勇兼備の武将でした。ある意味、一番かっこよい登場人物でした。他にも登場人物はとても多いにも関らず、皆さんきちんとキャラが立っており魅力的なんですよねぇ。

 しかし、個人的なMVPは、上地雄輔の石田光成でした。当初は、野村萬斎と逆の配役が正解ではと、私なりに考えていました。ところがです、この敵役である石田光成が何とも魅力的でした。よくよく考えれば、あの徳川家康と天下分け目の戦をした人物です。しかも、戦下手で人望がないにも関らずです。後に、名将である島左近を自分の知行の半分で召抱えたという話は有名ですが、こんなことはおバカさんでないと出来ない行動でもあります。正直、本作を観て私が抱いていた光成像は180度ひっくり返りました。

 本作が、ここまでの傑作になったのは、樋口真嗣監督と犬童一心監督が素晴らしいタッグチームを組んだからに他なりません。ど迫力の映像は、樋口真嗣監督の真骨頂ともいえるべきものです。「日本沈没」や「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」の映像は、今でも忘れられない圧倒的なものでした。人間描写の上手さは、犬童一心監督の真骨頂といえるでしょう。「ジョゼと虎と魚たち」「ゼロの焦点」といった作品でも、その人物描写の手腕は素晴らしいものでした。また、全体的にリアリティーをあえて無視しているところがありますが、作品の指針がコメディーに振れているところもあるので全く気になりません。そればかりか、観終わった後にとても爽快感を感じることが出来るのです。本当、上手いよなぁ。こんな素晴らしい作品を作ってくれた二人に感謝です。

 このように「のぼうの城」は、娯楽映画に必要な要素を全て詰め込んだ、これぞエンターテイメントといえる娯楽時代劇の逸品です。また、上地雄輔の役者としての無限の可能性を感じる作品でもありました。本作は是非映画館で観ることをお勧めします。では、本日はこの辺で ア━─━(*`Д´*)ノ━─━バヨッ!!! 。


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アパートメント:143 : またしても、ロドリゴ・コルテスにやられたなぁ2012年11月06日 13:16

アパートメント:143
 昨日は、仕事の関係で広島県福山市へ行って来ました。サラリーマン時代は、最低週一は行き、仕事の後よく遊んだもんです。でも、映画は観なかったなぁ。ちなみに、昨日は仕事が早く終わったので、初めて福山で映画を観ました。ちなみに、観た作品はこちらになります。
【題名】
アパートメント:143

【製作年】
2011年

【製作国】
スペイン

【鑑賞手段】
映画館

【おすすめ度】
超おすすめ!!

【あらすじ】
 ある金曜日の午後、精神科医Dr.ヘルザー(マイケル・オキーフ)、自称“ゲートキーパー”のエレン(フィオナ・グラスコット)、科学技術担当ポール(リック・ゴンザレス)からなる超心理学科学者チームが、ホワイト一家の新居であるアパートメントを訪れる。ホワイト家は父親アラン(カイ・レノックス)、10代の娘ケイトリン(ジーア・マンテーニャ)、4歳の息子ベニーの3人暮らしで、以前の家で妻シンシアが死んだ数ヶ月後から、電気の点滅や原因不明の物音など、不可解な現象に悩まされていた。アランは子供たちの身を案じて今のアパートメントに引っ越したが、1、2週間経つと再び奇妙な出来事が発生するようになったという。
続きはこちらをクリック。 (MovieWalkerより引用)


【感想】
 この「アパートメント:143」は、超心理学科学者チームがある一家を襲っている超常現象に立ち向う姿をドキュメンタリー風に製作したサイコ・スリラーです。製作・脚本は、「リミット」のロドリゴ・コルテス。監督は、本作が初の劇場映画作品となるカルレス・トレンス。主な出演者は、アラン役に「人生はビギナーズ」のカイ・レノックス、精神科医Dr.ヘルザー役に「フローズン・リバー」のマイケル・オキーフ。

 いや~、怖かったですよ。やっぱり、ホラーはこうでないとね。本作も「パラノーマル・アクティビティ」同様、ドキュメンタリー風な作品です。そういった意味では、先日紹介した「グレイヴ・エンカウンターズ」とも同種といってよいのですが、本作は怖さが際立っていました。同種の作品でここまでの差があるのはどうしてでしょうか。

 本作と「グレイヴ・エンカウンターズ」の最大の違いは、徹底したリアリティーの追及というところです。その徹底振りは、ドキュメント番組を観ているような錯覚を受けるほどです。数多く発生する超常現象も、我々が一般的にポルターガイスト現象として知っている範疇のものがほとんどです。また、父娘や母娘といった家族間の感情が絡み合っているところも良いですねぇ。結局、霊そのものも人格を持った人間だったわけですからね。いわゆる”得体の知れない何か”よりも、リアリティーを感じるのは私だけではないでしょう。

 本作における舞台は、「リミット」ほど究極的ではありませんが、ホワイト家が住むアパートに制限されております。登場人物も、超心理学科学者チームの三人と、ホワイト一家しかいません(祖父も登場しますが、本編には関係ありません)。この無駄の無い設定は、観る者に余計な神経を使わせることなく、作品に集中させるメリットがあります。流石は、「リミット」で異次元のホラー映画で我々をびびらせたロドリゴ・コルテスが、製作・脚本を手がけただけのことはあります。恐れ入りました。

 このように「アパートメント:143」は、徹底したリアリティーの追及が恐怖を生む、新感覚のホラー作品です。ロドリゴ・コルテス、この人は将来、超大物になるかもしれないですねぇ。では、本日はこの辺で (●´Д`)サ(´O`)ヨ( ・ω・)ウ(・□・ )ナ(●´∇`)ラ 。


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