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デンデラ : これって、「熊 VS 老婆」的なやつでしょうか2012年08月03日 19:33

デンデラ
 何とも暑い日が続いております。早く冬になればよいですなぁ。本日紹介する作品は、冬の山が舞台になっているこの作品になります。
【題名】
デンデラ

【製作年】
2011年

【製作国】
日本

【ロケ地】
山形県鶴岡市(庄内映画村)

【鑑賞手段】
DVD

【おすすめ度】
だめだめ!

【あらすじ】
 ここは、雪の降り積もった貧しい山村。この村では、貧しさのため70歳を迎えた老人は山に捨てられるのだった。そう、姥捨山に…。

 そんな冬のある日、斉藤カユ(浅丘ルリ子)は70歳を迎えた。村の掟に従い、姥捨山へ向う時がやって来たのだ。寒い雪道を息子に背負われ、家を後にしたカユ。そして、お参り場に着いた彼女は、その場に一人残された。極楽浄土へ行けると信じていた彼女は、寒さと体力の限界から何時の間にか意識を失っていた。

 カユが目覚めると、そこは極楽浄土ではなかった。しかも、周りにはカユよりも前にお参り場へ捨てられた老女たちが大勢いた。既に亡くなったと思っていた彼女たちは、デンデラという共同体を作って今も生きていたのだ。

 このデンデラを作ったのは、100歳になった三ツ屋メイ(草笛光子)。彼女は、30年前にお参り場に捨てられてから、ずっと果たしたい目的があった。それは、自分たちを捨てた村人への復讐であった。カユが入居したことで、デンデラには50人の老婆が揃うことになった。人数が揃ったことで、メイは村人への復讐を実行に移そうとしていた。しかし、復讐に反対する者もいた。椎名マサリ(倍賞美津子)たちである。マサリたちは復讐よりも、この冬を乗り越えるため力を合わせるべきだと考えていた。

 カユは、どちらの意見にも賛成できなかった。カユは、一刻も早く極楽浄土に行きたと願い、生きる希望を持っていなかったのだ。だが、身体が不自由になりながらも死を怖がる親友の黒井クラ(赤座美代子)や、現実的に物事を見つめて行動する浅見ヒカリ(山本陽子)と触れ合うことで、デンデラで生活する道を選ぶようになっていった。

 だが、デンデラに大きな衝撃が走ることになる。熊の出現である。その熊は、餌が不足していたため冬眠に入れなかったのだ。デンデラを襲った熊は、人間の肉の味を覚えたのだ。果たして、デンデラの住人たちはどのように熊に立ち向うのであろうか、村人への復讐はどうなるのであろうか…。


【感想】
 この「デンデラ」は、「楢山節考」の監督を務めた今村昌平の息子である天願大介が監督をした作品です。父が描いた姥捨山の”その後”を描いた本作は、父の作品へのオマージュを感じることができます。ただ、残念感が半端なく、全体としてはドイヒーな作品に仕上がっているといえます。

 先ず目に付くのが、中途半端な役作りです。浅丘ルリ子でさえ、「こんな艶々した70歳はいないでしょ!」とツッコミ入れたくなっていたのですが、草笛光子にいたっては…。もう、ツッコミ入れる気力さえ、どこかえ消えうせてしまいましたよ。リアルに高齢な女優陣に過度な役作りは厳しいでしょうから、メイクとかでもう少し何とかして欲しいものです。

 そして何よりも話にならないのが、”熊”です。動きが硬すぎる、歩き方が超不自然、目が完全に死んでいる、などツッコミどころ満載です。こんなことして、観る者が納得できると考えているのだろうか。そうだとしたら、観る者をバカにしていますよ。

 この作品のテーマは、”生と死”であると思われます。但し、あらすじが強引過ぎて、そのテーマが見えなくなって来るんですよねぇ。オチも意味不明だし、本気で創ってるんでしょうか。正直、アンテナの感度がイマイチの私には、熊VS老婆の中途半端アクション映画としか思えないデキになっています。

 このように「デンデラ」は、父が築いた名作さえ地に落としかねない駄作に仕上がっています。やっぱり浅丘ルリ子は、「男はつらいよ リリー三部作」に限ります。では、本日はこの辺で ( ̄ー ̄)ノ~~マタネー☆’.・.・:★’.・.・:☆’.・.・:★" 。


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_ 佐藤秀の徒然幻視録 - 2012年08月03日 19:38

楢山節考+ええじゃないか
公式サイト。佐藤友哉原作、天願大介監督。浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子、草笛光子、山口果林、角替和枝、赤座美代子、山口美也子、白川和子、田 ...

_ 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評 - 2012年08月03日 20:17

デンデラ [DVD]クチコミを見る「楢山節考」のアフター・ストーリーは、パワフルな老女たちの活劇。生きる執念に圧倒されるが、終盤はスプラッタ映画のようで驚く。村の掟に従って口 ...

_ 元・副会長のCinema Days - 2012年08月03日 20:21


 過度に説明的なセリフの応酬が気になってしまうが、これは時代設定の不明確さが背景にあるのだろう。木下恵介監督の「楢山節考」などで扱われた棄老伝説を題材にしているが(原作は佐藤友哉の同名小説)、元ネタになった深沢七郎の「楢山節考」にしても柳田國男の「遠...

_ いやいやえん - 2012年08月03日 21:13



大女優たちが結集。なんかそれだけでも凄い。
この「デンデラ」というのは、姥捨てされた後に老婆たちが作った「共同生活体」で、その底には開設者メイの村民たちへの復讐心がある。1人の老婆の怨讐が、山奥にコミュニティを作らせた。ちょうど主人公カユで50人目だった。食料を分け合い、土着的に力を合わせて生活する彼らの中にも復讐よりも生活を守るべきという少数意見もあり、カユの心は揺れる…。
しかしカユが来た事で、メイは時が来たと集落への復讐に立ち上がる。でもまさにその時、冬眠出来なかった子連れの雌熊が、デンデラを襲う。
ほんと非常に残念なのがこの熊のビジュアル!なぜもっとましなものが出来上がらなかったのか。
熊の出現で、方向性が変わってしまったのは残念。個人的に、髪を振り乱した老婆たちが村人達を虐殺する画がみたかったので。しかし雪崩も含めそれが自然の猛威であり、それぞれ命を繋ぐ為の生命力の闘いなのであろうとわかってはいつつも、せっかく作ったデンデラが次第に壊れていく様は、実に哀れである。
回想シーンで出てくるメイの姿が、なんとも浅ましく哀れで美しい…貪り花を愛で涙する。マサリの過去も壮絶です、しかし復讐よりも生きる事を選んだ。「デンデラ」は間違っていたのか?
ラストで集落を襲うのは、デンデラたちではなく、雄熊である。槍をもって練習をしていた老婆たちではない。デンデラ(女性社会)を襲ったのは雌熊。集落(男性社会)を襲ったのは雄熊。どちらが勝ったのか、それは私にもわからない。しかし、そんなことよりもただ「生きる」という自然のサイクルが勝負とは別に勝っていたように思う。
人の業が詰まった作品でした。甲羅アイパッチのマサリが弓矢一発!格好良かったなー。

【概略】
70歳を迎えた斎藤カユは村の掟に従い、息子に背負われ姥捨ての場所であるお参り場へと向う。ひとり残され力尽きた彼女は、目覚めると見知らぬ建物の中にいた。

サスペンス・アクション

_ ふじき78の死屍累々映画日記 - 2012年08月04日 21:09

五つ星評価で【☆☆☆今迄見た事がない映画である事は確かだ】

婆あアクション

実は前提作の『楢山節考』は未見だが、
どう考えても、こんなに自由なアクション映画ではないだ ...

_ 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭 - 2012年08月05日 00:31

☆これは、もはや、その設定で勝利したようなものだ。

 寒村で姥捨が行なわれていた時代・・・、姥捨山の裏山では、捨てられた老女どもが生き永らえ、生活共同体<デンデラ>を形成し、村への復讐・皆殺しを、古参のババァの念願30年を経た末に計画していた。

 このよう...

_ ☆みぃみの日々徒然日記☆ - 2012年08月06日 10:11

平成23年6月29日(水)。 映画:「デンデラ」。 【監督・脚本】天願大介 【原   作】佐藤友哉 【 キャスト 】        浅丘ルリ子・倍賞美津子・山本陽子・草笛光子・山口果林        角替和枝・赤座美代子・山口美也子・白川和子・田根楽子 …