Google
WWW を検索 ブログ内検索

あぜ道のダンディ : 男はつらいよ2012年08月02日 20:37

あぜ道のダンディ
 本日より、『「オスプレイ」の嘉手納基地配備計画について』というアンケート始めました。あくまでも私見ですが、この件に関しては感情論が先行して報道されているような気がします。まあ、日本のマスコミは何時もこんなものでしょうが。では、本日紹介する作品は、残念な日本のマスコミと違い、中年男性にはぜひ観て貰いたいこちらになります。
【題名】
あぜ道のダンディ

【製作年】
2011年

【製作国】
日本

【ロケ地】
群馬県前橋市、高崎市等

【鑑賞手段】
DVD

【おすすめ度】
超おすすめ!!

【あらすじ】
 宮田淳一(光石研)は、妻(西田尚美)に先立たれてから、男手一つで息子と娘を育てている。息子の名は俊也(森岡龍)で、現在浪人中。娘の名は桃子(吉永淳)で、高校3年生だ。妻がいたときは、とても明るい食卓だった。しかし、妻が先立ち飼い猫も逝ってからは、食卓での会話がなくなるどころか、子供たちと食卓を囲むことも少なくなった。淳一は、職場で同僚(藤原竜也)に話しかけられても、めったに返事をしないほど無愛想であった。その原因は、全て淳一の生き方から来ているものだった。

 そう、淳一は何時もやせ我慢ばかりで、見栄を張って生きているのだ。それが、ダンディズムなのだ。彼が唯一本音を語れるのは、親友の真田(田口トモロヲ)と飲み交わす時だけであった。

 そんな淳一のいる宮田家にも、大きな変化が訪れようとしていた。ある日、淳一は胃に不調を覚えた。妻と同じように自分も胃ガンなのだと思い悩む淳一。それだけではない。俊也と桃子が、東京の私立大学に進学が決まったのだ。

 せめて、子供たちと思い出を残したい。そう考えた淳一は、真田に相談し思いで作りの為の行動を起こすのであった…。


【感想】
 この「あぜ道のダンディ」は、映画出演140本以上の名脇役・光石研の33年ぶりの主演作となった作品です。監督は、「川の底からこんにちは」の石井裕也。若手の映画監督とベテランの名脇役がタッグを組んだ作品は、どのような仕上がりになっているのでしょうか。

 一言で言うと、平成版「男はつらいよ」といったところです。主人公である宮田淳一の生き様は、常にやせ我慢と見栄の連続です。それは、子供たちに対しても同様で、そのため子供たちにも煙たがられています。そのため、息子と対戦ゲームがしたいとか、娘とプリクラを撮りたいとか、そう思ってもなかなか上手くいかないんですよねぇ。まあ、ダンディズムだから仕方ないか。

 でも、この映画の良い所は、父親の本当の気持ちを子供たちが理解しているところにあります。特に、兄の俊也なんかは、父の遺伝子を見事なまでに引き継いでいます。彼も、ちゃんと「男はつらいよ」なのです。

 そして、この映画の”キモ”になっているのは、石井裕也監督の前作「川の底からこんにちは」同様、不器用ながらも一生懸命生きる主人公の姿です。先ず、その不器用さは、観る者に”笑い”を与えます。そして、不器用な親が頑張る姿を見て、子供たちが次第に心を開いていきます。その両者の溝が埋まる過程こそが、観る者に”感動”を与えます。正直いうと、私はその場面で猛烈に感動しました。

 このように「あぜ道のダンディ」は、ヒューマン・コメディーの逸品ともいえる作品です。若手の映画監督とベテランの名脇役が組んだタッグは、”笑い”と素晴らしい”感動”を観る者に与えてくれます。では、本日はこの辺で (○´ω`○)ノ**SeeYou again**(○´ω`○)ノ  。


人気ブログランキングへ ←記事を気に入った方は”ポッチ”とお願いします。

★この映画の皆さんの評価★

関連商品

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://moviegoer.asablo.jp/blog/2012/08/02/6529044/tb

_ 映画的・絵画的・音楽的 - 2012年08月02日 21:18

 『あぜ道のダンディ』をテアトル新宿で見てきました。

(1)石井裕也監督の作品は、DVDを含めこれまでずいぶん見てきましたので(DVDで見たものについては、石井裕也監督作品「上」「下」をご覧下さい)、今回の新作もぜひ見なくてはと思って映画館に行ってきました。

...

_ 象のロケット - 2012年08月02日 21:47

北関東の地方都市。 配送会社に勤める宮田には浪人中の息子・俊也と、高校3年の娘・桃子がいる。 妻が39歳で他界してから男手ひとつで育ててきたのだが、子どもたちはほとんど口を聞いてくれない。 仕事を終えると中学時代からの友人・真田と、とりとめもないことを話しながら居酒屋で酒を酌み交わす毎日。 ある日、宮田は胃に不調を覚え、病院で検査を受けるのだが…。 ヒューマンドラマ。

_ こねたみっくす - 2012年08月02日 22:17

こんな時代に見栄を張ったおじさんをやっている。それがダンディだ。
団塊の世代を父親に持つ者としては、まるで自分の父親を見ているかのような映画でした。そう、不器用で見栄 ...

_ 元・副会長のCinema Days - 2012年08月02日 23:04


 呆れるほどつまらない。前作「川の底からこんにちは」で高い評価を受けた俊英・石井裕也監督の新作ということで期待は大きかったのだが、打って変わったような不調ぶり。前回見られた達者な内面描写も、目を引く映像処理も、真摯なメッセージもない。まるで出来損ない...

_ 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評 - 2012年08月02日 23:43

あぜ道のダンディ [DVD]不器用な父親のダンディズムをあたたかい視点で描いたヒューマン・コメディの秀作。石井裕也監督の豊かな才能に改めて驚いた。地方都市に住む宮田淳一は、妻 ...

_ よしなしごと - 2012年08月04日 11:43




 どんな映画か全く知らなかったのですが、うさぎドロップと2本立てだったので一緒に見えることにした映画あぜ道のダンディのレビュー記事です。

_ とりあえず、コメントです - 2012年08月04日 12:55

光石研さんを主演に50男の生き様を描いた石井裕也監督最新作です。 監督&キャストを観て、面白そうだなと楽しみにしていました。 いろいろあっても負けずに頑張っているお父さんの姿がじーんと心に来る作品でした。

_ ケントのたそがれ劇場 - 2012年08月04日 21:08

★★★★  光石研はこの作品が初主演映画だという。そして彼は、妻を亡くした不器用な中年おやじの役を見事に演じ切っていた。 父親とはほとんど口を聞かない息子と娘。男手一つで仕事と家事をこなしながらも、子育てや彼等との交流と、悪戦苦闘しながらも必死で生きてゆこ